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のそのそ富士登山体験記2013 その5

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下山道は7合目までブル道と共用です。下山道側の斜面は登山道側や山頂よりさらに猛烈な風が吹き付けます。主に写真左から右への吹き下ろしの風なのですが、たまに逆方向からも同様の強さの風が来ます。少し歩いては風で動けなくなり、の繰り返しでゆっくり下山します。直径1センチ以上の砂礫がビチビチ当たってくるので堪りません。

飛ばされそうになるのをなんとか踏ん張っていたのですが、そこに今まで経験したことないような突風が吹いて、近くにいた登山者10人ほどとともにあっと言う間に風に舞ってしまいました。そのうち女性3人が体重が軽いからか、20m以上飛ばされてしまいました。幸い、着地した場所が砂地で事なきを得ましたが、一人はショックで腰が抜けしばらく動けない状態に。私もモモンガかバッ◯マンのような姿で人生初めて風に飛ばされ宙を舞いました。この時も頭をよぎったのはなぜか「富士山レーダーの建設って大変だったんだろうなあ」ということです(笑)。富士山の厳しさを体で感じる貴重な体験をしました。

ここは危険地帯、姿勢を低くして荷重が抜けない歩き方をしながらゆっくり通過します。先ほど思いっきり飛ばされてしまった女性達は一緒に来ていた男性陣と手をつなぎながら3〜4人単位で慎重に下っています。11時10分。

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写真を撮るのも必死です。あ、山中湖が見えてきました。ちょっとホッとします。

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登山道と本8合目の山小屋が見えてきました。あっちの斜面まで行けばここよりかは風も数段ラクなはず。11時22分。

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本8合目前の斜面には、まだ1m以上の雪が残っています(トレッキングポールの長さは1.2m)。写真にはありませんが、風に気を使い疲労困憊で江戸屋で大休止。デジカメに付いた砂利を麺棒や布できれいにし、靴の中の小石を払い、砂走りに備えてスパッツを装着します。そしてチョコバー一本とえびせん小袋、2RUNを補給、完璧。11時27分。

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7合目の大陽館に到着。お、なんか平穏(笑)、今までに比べたら。山小屋なのに街に戻ったような感覚。まだまだ強風が吹いてます。ここで小休止。12時43分。

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青空も見えてきて、気温が一気に上がってきました。時々、つむじ風の砂埃が見えます。

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いよいよ砂走りに到着。今回は水を含んでいるのでちょっと重いです。それでも軽快、須走ルート(と御殿場ルート)の醍醐味。12時52分。

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風も収まり快調、早い早い。膝や足の裏にも優しいし、楽しめます。13時23分。

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砂払い5合目の吉野屋に到着。現在建て替え中。13時32分。下山道はここから鳥居をくぐって、樹林帯の中に入ります。そして登山道と合流するとゴールはもうすぐです。

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5合目の山小屋が見えてきました。

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小富士は・・・今回はいいや。14時04分。

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14時07分無事下山〜。身体中ジャリジャリです。スタート時と比べるとすごく賑わって活気があります。これから登って山小屋泊で御来光登山なのかな。

すごく腹が減って、すぐにでも山小屋の食堂で食事をしたいのですが、全身砂利だらけのまま入店するわけにはいきませんので、一旦クルマに戻って着替えてきます。もう耳から鼻からパンツの中まで砂・砂・砂です。

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登ってきた富士山を改めて眺めます。

と、ここで世界文化遺産登録の影響なのか、前回と比べて気になったことをいくつか。

まず、山小屋のベンチで喫煙したり、歩きながら喫煙している輩がやたらと多かったこと(国有林の中でも)。確か山小屋の近くでの喫煙はほとんどの場合、禁止していたと思います。休憩場所がモクモク化しているのは勘弁です。中国人かと思えば日本人だし・・・民度が低下しているかな。全面禁煙にするなど早急な対策を願いたいです。

そして上り優先や譲り合いがあまり守られていないこと。下山者が登山者をストックで散らしながら暴走気味に下っていくなんてのもありました。さすがに注意しましたが(ケンカになりましたが)、その辺りの表記も必要なのでは。

登山道以外のところを登ったり、登山道をはみだして歩いている登山者が散見しました。これは落石を誘発する大変危険な行為なので、絶対に止めさせなければなりません。

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では、気を取り直して・・・東富士山荘さんで遅い昼食。まずは何はともあれビール・・・ではなくコケモモソフト。

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そしてきのこパスタ。キノコたっぷりでニンニクがっつり効いています。翌日はこの席でNHKの中継があるんだそうな。

14時50分頃、食堂を出て、15時10分、いよいよ富士山を後にします。この時、駐車場は8割くらいの利用率でしたが、あざみラインの下り車線には2キロに渡って路上駐車が・・・混雑する時間帯に当たると大変です。恐らく前日の22時から今朝くらいに来たクルマと思われます。

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15時32分、麓の道の駅すばしりに立ち寄ります。お土産がすごく充実していてどれを買おうか迷います。でも富士山グッズがずらりと並んでいると統計学の授業を思い出して(必ずヒストグラムが富士山のように一峰性なら云々標準正規分布が云々というのが出てくる)ちょっとメゲます。自衛隊の演習場も近いので迷彩服を着た屈強そうな隊員さん達がソフトクリームコーナーに並んでいる微笑ましい光景もありました。

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建物の前には富士山のおいしい水なる蛇口が設置されていて、ポリタンクで汲んでいく人を複数見かけました。

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おお〜、ここにもサイクルラックが。最近、道の駅に設置してくれる事例が多いですよね。ありがたいことです。15時43分。

この後、須走ICから東富士五湖道路に入り、中央道の小仏トンネルでちょっとだけ渋滞、その後は順調に家路に17時40分に着きました。明るい内に家に着くとは思いませんでした。あ、お鉢巡りをしてないからか・・・。

悪天候でしたが、須走ルート、堪能しました。次は御殿場口かな。

登山時間4時間55分、下山時間3時間30分。体力的には秩父七峰縦走とかよりは全然ラクで、個人的には堂平山と笠山セット登山くらいの感覚です。敵は高山病と寝不足です。

今回の登山レポはこれで終わりです。最後までお読みいただいてありがとうございます。この後は番外編「今回の装備と、持っていって良かったもの」に続きます(ちょっとアップに時間がかかります)・・・


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by cornersmile-kun | 2013-07-14 23:02 | のそのそ富士登山 | Comments(0)

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